┏━━━━━━━━━ 辞 書 編 ━━━━━━━━━┓ ┃ ┃ ┃ ラ ・ リ ・ ル ・ レ ・ ロ ┃ ┃ ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ライトワンスCD 本来CD-ROMは書き込み不可のメディアなのだが,一度だけ書き込むこ とができるのがこのライトワンスと呼ばれるもの。最近は,ハードディスクや MOでデータを持ち込めば,個人用オリジナルCDを焼き込んでくれる業者が いくつか登場している。 ■ライブラリ もともとは「図書館」「蔵書」といった意味の言葉。そのため,コンピュー タの世界でも,たとえば,「なになにOAセンターでは,数千本のビジネスソ フトのライブラリ化をはかり」といったような具合に,文字どおり「図書館」 に近い意味で使われることもある。 一方,プログラミングの現場で多いのが,C言語やアセンブラなどで利用す るプログラムやデータをまとめたもののことを称するケース。新しいプログラ ムを作成する際,そのライブラリを参照することで,既存のサブルーチンやデ ータを活用できるようになる。市販プログラミング言語のパッケージ内に提供 されたものもあれば,自前のサブルーチン群を示すこともあり,ソースやオブ ジェクトなど,形態もさまざま。たとえばHigh Cの場合,というディ レクトリに収録されたファイル群が富士通より提供されたライブラリにあたる。 ちなみに,ライブラリがタコなCコンパイラは,いかに自身の性能がよかろ うが,結果としてイカ扱いせざるを得ない場合も少なくない。 ■乱数 「ガンダム」,もとい,次の「ランダム」の項参照(失礼)。 ■ランダム でたらめ,手当たり次第,といったような意味。 at randomといえば,手当たり次第に,無作為に。random numberといえば 「乱数」,すなわち,周期性がなく,それぞれの数字が関連なく並ぶ数の系列 のこと。この乱数を表に記したものを「乱数表」といい,さまざまなシミュレ ーションのほか,プロ野球のバッテリー間のブロックサインに応用されたこと もある(試合時間をいたずらに長引かせたため,コミッショナーによって禁止 された)。random fileといえば,sequential file (たいていのプログラム やテキストデータがこれ)と異なり,ファイルを頭から順に調べなくても,ア クセスしたいところ(レコード)を直接読み書きできるファイルのこと。でた らめに書き込まれたファイル,というわけではない。最後に,random access memoryといえば,いわゆる「RAM」のことで,どこでも自由に読み書きでき るメモリ,といったような意味。ただし,これに対応する「ROM」はrandom ナンタラmemoryではなく,read only memoryの略で,書き込み不可の読み出し 専用メモリのこと(ROMの場合も,データを読み出すのはrandomに可能では あるのだが・・・・)。 ■リスト Oh!FMTOWNSなどのパソコン雑誌では,プログラムの掲載された記事中 に「何々リスト」という表記がまま見うけられる。この場合の「リスト」は, コンピュータ内部のデータをプリントアウトしたものを指す。メモリに置かれ たデータのほか,フロッピィディスクなどの補助記憶装置にあるデータを出力 したものもある。 〔プログラムリスト〕 文字どおり,プログラムそのものをプリントアウトしたもの。BASICプ ログラムや,C言語やアセンブラのソースリストがこれにあたる。 〔ソースリスト〕 アセンブラや,C言語などのコンパイル言語では,ごくごくおおまかにまと めると, テキストエディタでプログラムを書く(=材料を切って鍋に入れる) ↓ コンパイラやアセンブラにかける(=加熱する) ↓ 実際に動作するプログラム(オブジェクト)が生成される(=いただき ま〜す。あ,その前に「リンク」という,いわば盛り合わせの作業が入 ることもある) という手順をとってプログラムが作られる。最初の,テキストエディタで書か れたプログラムの元のことをソースといい,それをプリントアウトしたものが ソースリスト,ソースの種類には,ウスターとか,中濃とかトンカツとか。 〔ダンプリスト〕 (→ 07: ダンプ の項参照) ■リセット 「私たち二人,もう駄目ね・・・・」「そ,そんなことないさ。そうだ,も,もう 一度最初からやり直さないか,ほら,僕たちが知り合った,あのコーヒーショ ップから」「無駄よ,だって・・・・」 そう,バグの原因を究明しない限り,何度リセットしても無駄は無駄なので ある。(→ 17: 文章編4 参照) ■リチャード・ストールマン GNU精神の提唱者であり,GNUの開発,配布団体であるところの「フリ ーソフトウェアファウンデーション(FSF)」の総帥。 (→ 02: GNU,GAS,GCC の項参照) ■レイトレーシング (→ 25: 文章編12 参照) ■レーザー (→ 16: 文章編3 ・・・・といいたいところだが,そこを見ても,たいしたこ とは書かれていない) ■レジスタ register。CPUの内部にある,演算処理用(必要に応じて値をしまってお くところ)の,小容量だが高速なメモリ。これがどのような形態で,どのくら い準備されているかが,CPUの性能,あるいは使いやすさの大きな目安とな る。 スーパーの「レジ(cash register)」と語源は同じ。 ■レゾリューション 画面の解像度のこと。「ハイレゾ」の項参照。 ■レンダラ,レンダリングアルゴリズム (→ 25: 文章編12 参照) ■ログイン ログ(log)とは「運転記録,航海日誌,船舶の測程儀,丸太(?)」といっ た意味の言葉なのだが,コンピュータの世界では,主にホストシステムの運用 記録のような意味で使われる。たとえば,通信ネットワーク(いわゆるパソ通 信ネットや,UNIXのように複数のユーザー(マルチユーザー)からアクセ ス可能なシステムなど)で,今日1日,どのユーザーがどのようにシステムに アクセスしたかの記録を出力するときなど,「ログをとる」と表現する。そし て,その通信ネットワークにユーザーがアクセスするときは,そのシステムに 対して,「これからアクセスするよ」とか「ご苦労さま,もう抜けます」とい う処理をする必要があるわけだが,その,こんにちは・こんばんはにあたる処 理を「ログイン」あるいは「ログオン」,さようなら・じゃーねにあたる処理 を「ログアウト」ないし「ログオフ」という。パソ通で,アクセス終了を意味 するコマンドに,bye やexitと並んでlogout,logoffがよく使われているのは, このあたりから来ているのである。